Life Supporting Award 表彰のご紹介2015年07月09日

LSOが実施している認定プログラム 「Life Supporting First Aid」 を修了された方が、けがや急病人に対し、手当てを行った善意と勇気を賞賛するものです。

手当実施者:中村由美子さん、中村優一さん(親子です)

1. 発生日時:2015年6月25日 午後8時ごろ

2.場所:神奈川県川崎市高津区内の路上にて

3.事故の概要:乗用車を避けたバイクの転倒事故

4.手当の概要
乗用車がセンターライン寄りに走行してきたため、ぶつかりそうになり、慌ててハンドルを切った125ccバイクの運転手が転倒。それによる怪我。乗用車の運転手に怪我はなかった。
・顔面打撲(ヘルメットはハーフ)
・両手に擦り傷があり、ガーゼ止血
・左足ひざ関節(おさらのところ)に出血があり、止血パッドを使用して圧迫止血した
街灯が片側しかない市道で上り坂カーブを曲がったところ、しかも夜の事故だったため、傷病者の出血がどの程度なのか把握するのに手間取りました。ただ本人の意識がはっきりしており会話が可能だったので、怪我の場所を早く特定する事ができました。
自宅近くの事故だったので、息子に119番依頼、主人に110番依頼。
その後、優一が三角表示板を現場近くに設置、安全確保と交通整理、懐中電灯でバイクのガソリン漏れがないかの確認。
傷病者の怪我や出血の様子がよくわかる様、懐中電灯で全身の確認をさせる。
救急車到着の際に懐中電灯で知らせ誘導した。


5.手当て実施者からのコメント
過去に何度か救助のお手伝いをしておりますが、後日傷病者の方が来られて、「中村さんの最初の手当が良かったので私達は何もしなくてよかったですよ」と救急隊員が言ってましたと聞いた時は、そんな事を言われたのは初めてだったので、当たり前の事をしただけだったのにとびっくりしましたが、でもとても嬉しかったです。
次回起こらない事を祈りますが、もまたし事故現場に遭遇してしまったら、一声かけるようにしたいと思いました。
救急車到着まで4分以上止血を継続しましたが、隊員の方に手を離して良いと言われ手を離したところ、まだ完全に止血されていませんでした。研修で教えて頂いたように、止血に少なくとも4分以上はかけないと止まらないというのを実感した次第です。
ただ、大腿止血点圧迫はさすがにできませんでした。傷病者が男性だったのと、それほど切迫した出血でなかったので、いざとなったら優一にさせようと思っておりました。

6.LSO事務局からのコメント
すばらしい家族救助者の連携と思いました。
事故や手当の状況も詳しくご報告いただき、現場の様子が手に取るように分かります。貴重な経験を共有させていただくことができたことにも感謝いたします。


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LSOは1993年創設以来、年2回のニュースレターとしてLSOメールを発行してまいりました。しかしこの20年間でインターネットやメールなど電子媒体の利便性が大きく向上し、即時性、双方向性、コスト面、そして紙面の制約を受けないなど、多くの利点が発揮されるようになりました。LSOでもこの利点を生かし、2012年7月から、安全活動や講習リポートなどをブログでお知らせすることにいたしました。
なお紙媒体のLSOメールはしばらく休刊し、今後はブログをメインにした活動報告を行って行く予定でおります。

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