Life Supporting Award 表彰のご紹介2015年08月21日

LSOが実施している認定プログラム 「Life Supporting First Aid」 を修了された方が、けがや急病人に対し、手当てを行った善意と勇気を賞賛するものです。

手当実施者:野口有紀さん

1.発生日時:2015年8月4日 午後9時ごろ
2.場所:静岡県三島市内の路上にて
3.事故の概要:転倒した自転車の下敷きになっていた高齢男性の手当て
4.手当の概要
私が徒歩で、コンビニへと向かう途中に細い路地を歩いていたら、前方に倒れている自転車と、その下敷きになっている人物が見えました(この時点では性別や年齢は不明)
急いで近寄ると、それと同時に宅配ピザのバイクに乗ったお兄さんも走り寄ってきてくれました。
お兄さんが「おじさん、大丈夫?」と声掛けをして自転車を起こし、男性のことも起こしてくれました。(ここでやっと、高齢男性であると分かりました)
男性は、「うう・・・」と言うくらいではっきりと受け答えができてなかったので、私はすぐに「救急車呼びますね」とお兄さんに声がけして、119番通報しました。
119番と電話しながら、年齢65歳以上にみえる男性、見た目のケガはないが左腕を押さえている、酒臭いような感じがする、交通事故のようではなく単独で転倒したように見えること、などを伝えました。その間、お兄さんが男性を支えてくれて、「おじさん、救急車来るから待ってて」と話しかけていてくれました。男性は「大丈夫です」と呂律が回らない口調で答え、立ち去ろうとするので、私とお兄さんで止めました。
すぐに救急車が駆けつけました。
救急隊の方が住所や名前を聞いていましたが、やはり呂律が回ってませんでした。ライトで照らした男性は、口元からよだれが出ていました。(私は、暗かったので、そこまで気づきませんでした。早く気付けば良かったと後から感じました)
発見状況を隊員のみなさんに説明し、しばらくしてから私とお兄さんは解放されました。
この通報から1時間後くらいに、警察署からお礼と状況確認の電話がありました。
男性は病院に搬送され、大きなケガや病気ではなかった、と伝えられました。
また警察からは「再度伺いますが、交通事故の可能性があるような音を聞いたり、自転車が破損していたりしていませんか?」と尋ねられました。
救急隊の証言と私の証言を、照らし合わせているようでした。
実際、大きな物音も聞いてないし、男性の自転車も壊れていませんでした。路上に車の破片もありませんでした。
今回は、たまたま通りかかったピザ屋のお兄さんと連携できたのですが、もし一人だったらどうしよう?と自宅に帰ってからドキドキしました。
大きな事故ではありませんでしたが、男性の力になれたらいいなあ、とも感じました。

6.LSO事務局からのコメント
6月の中村由美子さんに続き、嬉しいご報告です。「夜間にご自宅の近所」という点も中村さんの時と共通しています。まさに突然の事故は時と場所を選ばないという印象を持ちました。
大事に至らなくてよかったですが、高齢者の場合は重大な損傷でも訴えがなかったり、脳卒中など生命に関わる急病の場合がありますので、対応も適切だったと思います。
協力者となる勇気と善意を賞賛いたします。

Life Supporting Award




応急手当普及キャラバン LGDA夏祭り2015 in MEGA WEB2015年08月21日

応急手当普及キャラバン
LGDA夏祭り2015 in MEGA WEB

日時: 2015年8月16日(日)
会場: MEGA WEB(東京都臨海副都心)
担当: 伊東和雄(LSO事務局)、荒井寿美(LSFAインストラクター)

2006年から始まった当イベントが10周年をむかえ、さらにお盆休み最後の日曜日で天気も良く、終日多くの来場者で賑わいました。

LSOでは昨年までと同様に、AED操作体験ブースを展開しました。
展示内容は以下の通りです。
1)人形とAEDトレーナーを3セット準備し、実際に使用してもらう。
2)AEDパッドを装着した人形を展示
3)応急手当のビデオを上映
4)緊急時の手順を紹介したパンフレットを配布

AED操作体験の実施者は95名でした。家族連れが最も多く、一組あたり2〜4名程度だったので、当ブース来訪者は少なくとも200人以上だったと思います。

「AEDのことは知っているが怖くて使えない」という人が多く、不要な人には作動しないことを説明すると、使い方を知ることができて良かったという感想が多く聞かれました。

都心に近いため、以前から外国人の来訪者が多く、今年はさらに増えた印象でした。中国、韓国、ロシア、イラン、東欧などの方は、英語も通じない中での操作体験となりました。AEDの音声ガイダンスは日本語だが、帰国すれば自国の言葉になることを説明しました。

GTドライバーの接客マナーも良く、レースクイーンも子どもたちの塗り絵コーナーでは上からイベントTシャツを着て露出を抑えるなど、細やかな配慮がされていて、健全なモータースポーツの啓蒙に貢献するイベントと感じました。

日本国内のAED設置台数は年々増加し、現在は70万台に達すると言われています。このような中で、AEDを効果的に使用し、一人でも多くが突然死から生還するために、AED操作体験のニーズはますます高くなっていると感じたイベントでした。

私たちの力は小さいですが、今年も普及の機会を提供いただき感謝します。

写真1:AED体験ブース全景
写真1:AED体験ブース全景

写真2:親子でAED操作体験
写真2:操作体験(親子)

写真3:家族で操作体験
写真3:操作体験(家族)

写真4:外国人家族も操作体験
操作体験(外国人家族)





このブログについて

LSOは1993年創設以来、年2回のニュースレターとしてLSOメールを発行してまいりました。しかしこの20年間でインターネットやメールなど電子媒体の利便性が大きく向上し、即時性、双方向性、コスト面、そして紙面の制約を受けないなど、多くの利点が発揮されるようになりました。LSOでもこの利点を生かし、2012年7月から、安全活動や講習リポートなどをブログでお知らせすることにいたしました。
なお紙媒体のLSOメールはしばらく休刊し、今後はブログをメインにした活動報告を行って行く予定でおります。

LSOホームページ
http://www.ne.jp/asahi/master/lso/

<< 2015/08 >>
01
02 03 04 05 06 07 08
09 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

最近のコメント

RSS