JMRC中部 レスキュー講習会2024年02月13日

日時:2024年2月11日(日) 9:00〜17:00
会場:鈴鹿サーキット ピットビル2Fホスピタリティラウンジ(三重県鈴鹿市) 
参加:18名
担当:渡邉和雄、小出正則、山田浩二(LSOインストラクター)、伊東和雄(LSO事務局)

JMRC中部主催によるLSO認定講習会は、鈴鹿サーキットにおいて毎年開催、さらに北陸地区では隔年で開催しています。
毎年講習開催にご尽力いただいているJMRC中部事務局の小出さんと山田さんが、昨年LSOインストラクター養成コースに参加し、LSO公認インストラクター資格を取得されました。
ついて今年の講習はインストラクター4名による指導態勢を築き、丁寧な実技指導を行うことが出来ました。

この講習の参加者はレース、ラリー、ダートトライアル、ジムカーナなど各競技にわたっており、競技の種類によって車両や救助環境の違いはありますが、あらゆる状況で優先される生命の緊急時の判断と救命処置、さらにモータースポーツに共通する高エネルギー外傷への対応の注意点などを、実技を交えて学びました。

写真1:心肺蘇生とAEDの使用
写真1:心肺蘇生とAED

写真2:上腕止血点の圧迫
写真2:上腕止血点の圧迫

写真3:迅速なけがの調査
写真3:迅速なけがの調査


インストラクター アップデートセミナー20242024年02月08日

日程 2020年2月3日(対面)、2月4日(リモート)
参加 93名

LSOが採用している認定プログラム(LSFA)のインストラクターを対象としたアップデートセミナー2024が開催され、LSOインストラクター15名が参加しました。
インストラクターセミナーは毎年2月に開催されていますが、新型コロナ感染症の流行により、対面での開催は2020年以来の4年ぶりとなります。
今年は2月3日に対面で開催、4日にリモートで開催となりました。

今年のセミナー概要は以下の通りです。

1.統計データアップデート
 人口動態統計、不慮の事故、SIDSと保育中の突然死
2.国際合意およびJRC蘇生ガイドライン情報アップデート
3.講習関連
 感染対策の継続方法、ハイブリッド講習について
4.その他最新情報
 オートショックAED、新型AEDトレーナー、脳梗塞治療の最新情報

上記のように課題が盛り沢山でしたが、参加したインストラクター全員が精力的に情報をアップデートし、意見交換を行いました。

また日本でも普及が始まっている「オートショックAED」については、最新機種の情報を確認したあとに、オートショックモード対応の訓練機を用いて作動確認や心肺蘇生との組み合わせを実施しました。

このセミナーはLSFAインストラクター資格者のみが対象なので、一般の方は参加できませんが、ぜひ皆さまもLSO講習に参加し、インストラクターから最新情報とスキルを習得してください。お待ちしております!

写真1:最新データのアップデートと意見交換
写真1:最新データをアップデート

写真2:オートショック対応の訓練機を比較検討
写真2:AED新機種を比較

写真3:心肺蘇生とオートショックAEDを組み合わせた実技
写真3:オートショックAEDの使用


Life Supporting Award 表彰のご紹介2024年02月08日

LSOが実施している認定プログラム 「Life Supporting First Aid」 を修了された方が、けがや急病人に対し、手当てを行った善意と勇気を賞賛するものです。

毎年1月に開催している岡山国際サーキット主催LSO認定講習に参加されている安田さんから、応急手当実施のご報告をいただきました。安田さんはサーキットのオフィシャルとしても熱心に活動されている方ですが、今回は趣味の自転車でサイクリングをしている時に遭遇した、オートバイの事故現場での救助活動です。

1.手当実施者:安田 元さん

2.手当て実施日:2023年 11月 12日  12時半頃

3.場所:広島県内 県道59号線の山道

4.傷病者の概要:オートバイで転倒し胸と足を強打

5.手当ての概要:
山道でバイクがカーブを曲がりきれず歩道ブロックに接触転倒の事故が発生、そこにサイクリング中だった自分が遭遇(転倒の様子は見ていません。)
傷病者は男性1名、男女2名でのツーリング中でした。
事故直後だったので転倒者はうずくまっていて、同伴者は何をしていいかわからずただ慌てているように見えました。
“手当の訓練を受けてるので協力させてください”と言ったら落ち着いてもらえたので、うずくまっている方に様子を聞くと単独での転倒、痛い箇所は胸と足、バイクが壊れたので心も痛いです(笑)と、冗談も言えるほど大丈夫そうに見えましたが大事を取って救急車を呼ぶことにしました。
そこから警察、救急車が来るまでに協力してくれる方が1人加わってもらえたので落ちているバイクの部品の整理や後続車の指示をしていて同伴者に傷病者の様子を見てもらってましたが、胸がくるしい、気分が悪いと言われ、顔色も見る間に悪くなっていったので座っているのを楽になるなら寝たほうがいいと介助しながら寝て待っててもらいました。
どんどん様子が悪くなっているところに救急車が到着、救急隊員の方に様子を診てもらうと肺挫傷かもしれないのでドクターヘリの案件になると教えてもらえました。
そうしていると警察の方も到着し、状況を説明すると“後は任せてください、ご協力者ありがとうございました”と言われたので現場を後にしました。

事務局コメント:
ご本人からは、サーキットだと救急車もすぐ来るし、メディカルセンターも近いので安心できますが、救急車を待っている時間が長く感じて心細くなりましたとの感想をいただきました。そのような状況の中で積極的に声をかけ、協力した善意と勇気はすばらしいと感じました。

Life Supporting Award



レスキュー・ファーストエイド講習会 スポーツランド生駒 特別コース2024年01月22日

日時:2024年1月20日(土) 9:00〜17:00
会場:芸術会館美楽来(奈良県生駒市)
受講者:15名

スポーツランド生駒では前回2018年にLSO認定講習を行いましたが、その後のコロナ禍により5年ぶりの再開となりました。
今回の参加メンバーは半数以上が新規受講者で、スタッフやオフィシャルメンバーがベテランから新人まで順調に引き継がれている印象でした。
スポーツランド生駒はカートと二輪を主な対象とするサーキットですが、施設内で医療対応するような大規模サーキットではないため、施設内でけが人や急病人が発生した際にはコース内外を問わず、スタッフやオフィシャルの皆さんが第一応答者として協力して医師や救急隊に傷病者の命を引き継がなくてはなりません。
講習では現場の安全確保や傷病者の救命処置に加え、高エネルギー外傷の際の緊急度評価や、傷病者の扱い方、そして二輪用ヘルメットのリムーバーシステムなどを確認しました。
一日のスケジュール目一杯まで、皆さんが真剣に練習に取り組みました。

写真1:心肺蘇生とAEDの使用
写真1:心肺蘇生とAED

写真2:ログ・ロール法
写真2:ログロール法

写真3:ヘルメットの取り扱い
写真3:ヘルメットの取り扱い


住友ゴム工業株式会社様 救命・救急研修2024年01月15日

日程:2024年1月10日(水) 13:00〜16:00
会場:本社会議室(兵庫県神戸市)
担当:小平 博(LSOインストラクター/兵庫県丹波県民局丹波健康福祉事務所/救急医)
         伊東和雄(LSO事務局)
参加:48名

LSOオフィシャルスポンサーの住友ゴム工業様では、毎年年始に安全講習を行っています。コロナの影響で2021、2022はリモート、そして昨年は久しぶりに対面講習が復活できましたが、今年は地元救急医の小平博先生が4年ぶりに対面講習への参加が可能となり、実技や質問へのアドバイスを行っていただきました。

研修は下記の3テーマで行いました。
1. 心肺蘇生とAED使用の実技練習
2. 応急手当にかかわる質疑応答
3. 四輪レース用ヘルメットFHRシステム(HANS)の確認

心肺蘇生とAED使用については、毎年復習している成果で皆さんのスキルや知識の記憶状況は良好でした。またCPR実施やAED使用にあたっての質問が多く上がり、緊急時に積極的に行動する意欲を強く感じました。
質疑応答では、救命処置に加え感染症対策や健康管理、さらにこどもが突然のけいれんを起こした際の対応など、日常生活で起こりうる緊急時への質問も多数寄せられました。
さらに四輪レースでドライバーが使用しているFHRシステムの現物を見ながら、機能や装着方法などを確認しました。
タイヤメーカーの方々は各カテゴリーの会場に頻繁に出張されるため、会社の日常業務だけでなく、モータースポーツ会場でけがや急病人が出た際にも応急手当の実施が期待されます。
今年もどうぞ安全に留意しながらご活躍ください!

写真1:心肺蘇生とAEDの使用
写真1:心肺蘇生とAEDの使用

写真2:質疑応答の様子
写真2:質疑応答

写真3:四輪レース用FHRの確認
写真3:FHRの確認


岡山国際サーキット ファーストエイド・レスキュー講習会2024年01月15日

日程:2024年1月7日(日)
会場:岡山国際サーキット タワー2Fブリーフィングルーム
参加:19名
担当:山根尚也(LSOインストラクター/岡山国際サーキット)
         伊東和雄(LSO事務局)

新年あけましておめでとうございます。
LSO認定講習は今年も岡山国際サーキットでスタートを切りました。

年明け早々にもかかわらず、熱心なオフィシャルの方々19名が集まりました。
また今回は新規参加の方々が半数程度だったため、経験者の方には新人とチームを組んでいただき復習とアドバイスを併行して行ってもらいました。
講習内容はLSO認定プログラムに沿って、現場の安全確保や緊急性の評価に続き、救命処置やけがの調査、そして首や背骨の損傷が疑われる傷病者の扱い方を練習。
最後に二輪のヘルメット・リムーバーやエマージェンシータブの扱い、四輪用ヘルメットのFHR(HANS)の扱い方を確認しました。
大会中はコース上だけでなくピットやパドック、あるいは観客によるけがや急病の際も、近くに居合わせたオフィシャルの方がいち早く対応を開始することで施設全体の安全性が高まります。
今年も皆さんのご尽力で安全第一を実践してください!

写真1:心肺蘇生とAEDの使用
写真1:心肺蘇生とAEDの使用

写真2:止血法(ターニケットの使用)
写真2:止血法(ターニケット)

写真3:ヘルメットの取り扱い(二輪)
写真3:ヘルメットの取り扱い



LSO定期講習会 (2023年 第4回)2023年12月14日

日程:2023年12月9日(土)
会場:大田区池上会館(東京都大田区) 
受講者:4名
担当:伊東和雄(LSO事務局)、内田孝一、一桝晃伸(LSOインストラクター)

今回は参加者のうち2名が二輪、2名が四輪関係で活動されている方々でした。
実習では二人ずつ2チームにわかれ、それぞれに内田インストラクター、一桝インストラクターがついて丁寧な指導を行うことができました。
現場の安全確保や救命処置に加え、救急車が必要と思われるけが人に対して迅速にけがを調べる訓練を行い、さらに首や背骨の損傷が疑われる傷病者への注意点と対応方法を学びました。
また今回は、アライヘルメット様およびSHOEI様から訓練用に新しくご提供いただいたヘルメットを使用して、四輪競技で使用しているFHR(HANS)や二輪で使用しているエマージェンシータブ(EQR)、ヘルメットリムーバーのメカニズムや使用方法を確認しました。

次回(2024年第1回)は3月23日(土)に開催予定です。
定期講習会にはどなたでもお申込みできますので、どうぞご参加ください。
開催予定、申込み方法など、詳しくはLSOオフィシャルサイトをご覧ください。

写真1:心肺蘇生とAEDの使用
写真1:心肺蘇生とAED

写真2:迅速なけがの調査
写真2:全身のけがの調査

写真3:バックボードを使用した脊椎運動制限(SMR)
写真3:ボードによるSMR

写真4:四輪競技で使用されるヘルメットとFHR
写真4:ヘルメット&FHR


「緊急時の応急手当と事故防止」普及キャラバン NISMO FESTIVAL 20232023年12月04日

開催日: 2023年12月3日(日)
会場: 富士スピードウェイ (パドック側)
担当: 伊東和雄(LSO事務局)、中村優一(NDC東京/JMRC関東)

コロナ禍からの再開2年目。好転にも恵まれ、今年は昨年よりさらに多くの来場者が戻って来た印象で、会場内は常に大賑わいでした。また、従来からのコアなニスモファンに加え、近年は家族連れの来場者が増加していると感じました。

今年もLSOブースでは下記の展示を行いました。
1.AED操作体験コーナー
 人形とAEDトレーナー(フィリップス社製FR2)を2セット準備し、操作体験を行う
2.ビデオ上映&AED人形展示
 応急手当のビデオを上映。人形+AEDトレーナー(日本光電社製)をブース前面に展示
3.パネル展示コーナー
  LSOの活動主旨および、オフィシャルスポンサーを紹介
  LSOの認定プログラム内容をパネル展示
  JMRC関東のレスキュー講習(2023年4月実施)の写真を展示
4.モータースポーツ・レスキュー活動紹介コーナー
  バックボードを使用し全身大の人形にて車両から救出時の様子を紹介
  KEDを使用し着座状態で車両からの救出時の脊椎運動制限を展示
  四輪レース用ヘルメット&FHRを装着した人形を展示

AED体験コーナー来訪者は103名、うち52名がAED操作体験を行いました。
朝方からコンスタントに希望者が訪れ、AED操作体験をしながら疑問点を質問して来る方が多かったです。AED操作の来訪者は家族連れが多く、親がこどもに操作を教えたり、反対にこどもが祖父母に教えるというシーンが良く見られました。
また、すでにAEDの存在を知っていて、必要だが使ったことがなく不安という方、 あるいは講習を受けたことがあるが忘れてしまったという方も複数いました。
レスキュー展示は、人形の写真を撮っていく人が多く見られ、モータースポーツの安全活動に興味がある方や、レースで事故発生時の活動について質問して来られる人が複数いました。

今年は本当に来場者が多い印象で、AEDや安全活動に興味を持つ方も多く、このような普及の機会をご提供いただいていることに、改めて感謝致します。

写真1 LSOブース全景
写真1:LSOブース全景

写真2 AED操作体験
写真2:AED操作体験

写真3 レスキュー展示
写真3:レスキュー展示


このブログについて

LSOは1993年創設以来、年2回のニュースレターとしてLSOメールを発行してまいりました。しかしこの20年間でインターネットやメールなど電子媒体の利便性が大きく向上し、即時性、双方向性、コスト面、そして紙面の制約を受けないなど、多くの利点が発揮されるようになりました。LSOでもこの利点を生かし、2012年7月から、安全活動や講習リポートなどをブログでお知らせすることにいたしました。
なお紙媒体のLSOメールはしばらく休刊し、今後はブログをメインにした活動報告を行って行く予定でおります。

LSOホームページ
http://www.ne.jp/asahi/master/lso/

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