トヨタ自動車株式会社様 救命講習 ― 2025年09月18日
日時:2025年9月16日 14:00〜16:30
主催:トヨタ自動車株式会社 GRモータースポーツ事業部
会場:トヨタ自動車 名古屋オフィス(愛知県名古屋市)
参加:16名
GRモータースポーツ事業部の方々を対象とした研修を実施しました。平日のオフィスアワーでしたが、仕事の都合をつけて参加いただき、救命処置の練習に取り組みました。
練習テーマは心肺蘇生、AEDの使用、気道内異物の除去の3項目で、いずれも呼吸に関わる緊急時への対応です。
皆さんの取り組みはたいへん熱心で、心肺蘇生においては全員が効果的な胸骨圧迫を習得、AEDにおいては使用手順に加えオフィスに設置されているAEDのタイプや特徴も確認しました。また気道内異物除去においても手順やスキルの習得に加え質問が多く出され、不安感や疑問点を解消しながら練習に取り組みました。
モータースポーツ会場で活動される方、イベントを企画しサポートされる方、オフィスワークがメインの方など、仕事のスタイルは様々ですが、突然起こるかもしれない生命の緊急時に備え積極的に練習を行いました。
当日の名古屋市は最高気温が35度を上回りました。今年は9月半ばを過ぎてもまだ暑熱環境が続いている地域がありますので、どうぞ気を緩めることなく熱中症予防にご留意ください。
写真1:心肺蘇生とAEDの使用

写真2:気道内異物の除去

LSO定期講習会 静岡県コース(2025年第3回) ― 2025年09月02日
日程:2025年8月31日(日)
会場:御殿場市民交流センター「ふじざくら」
受講者:10名
担当:伊東和雄(LSO事務局)、一桝晃伸、内田孝一(LSOインストラクター)
LSO定期講習会の静岡県コースは2022年に始まりましたが、昨年は台風接近により急きょ中止になってしまったため、2年ぶりの開催となりました。
この日も屋外は猛暑でしたが、清潔で十分な広さのある会場を用意していただき、快適な学習環境で練習に取り組むことができました。
参加者は富士スピードウェイでオフィシャル活動されている方々に加え、カートやBMXの関係者、さらに東京都や神奈川県、山梨県からの一般参加もあり盛況でした。
講習はLSO認定基準にある実習を行いながら、実際にモータースポーツ会場で起こった出来事や、日常の緊急時の経験を共有し、疑問点を質問しながら進めました。
後半ではLSOの新プログラムExtrication Basicを紹介し、脊椎損傷が疑われる傷病者への注意点や、ヘルメットの扱い方(二輪、四輪)などを確認しました。
今回の幹事役を担っていただいたLSOインストラクターの一桝さんからは、来年もぜひ同じ時期に同会場で実施したいとの意思表示があり、周りの皆さんにも積極的に声がけしてほしいとのお話がありました。
なお定期講習会にはどなたでもお申込みできますので、どうぞご参加ください。
開催予定、申込み方法など、詳しくはLSOオフィシャルサイトをご覧ください。
写真1:心肺蘇生とAEDの使用

写真2:迅速なけがの調査

写真3:ログロール法

マガリガワクラブ救急訓練 ― 2025年08月04日
日時:2025年7月30日(水) 9:00〜17:00
会場:THE MAGARIGAWA CLUB ピットビルディング(千葉県南房総市)
参加:43名
指導:LSOインストラクター(大嶋雅弘、伊東和雄)
安房地域医療センター医療スタッフ12名、安房郡市広域消防本部救急救命士3名
2023年に開設されたプライベートサーキット「マガリガワクラブ」のスタッフを対象とした救急訓練が行われました。緊急時にはコース運営に関わるメンバーだけでなく、事務所やホテル、レストランなど施設内すべてのスタッフが救助活動の一員として役割を担うことが出来るよう、各セクションから多くのメンバーが参加しました。さらに社長や役員などもすべての訓練スケジュールに立会い、質問をされるなど、たいへん熱心な参加状況でした。
また、指導は地域の医療センターが主導し、消防本部からもベテラン指導者が応援に駆けつけ、丁寧で質の高い訓練が提供されました。
救命処置訓練はサーキットを支援している医療センターのスタッフが行っているため、今回の訓練では、クラッシュにより「意識はあるが脊椎の損傷が疑われるドライバー」を想定して、現場からサーキット内の医務室、そして救急隊へ引き継ぐまでの手順とスキルの習得を目標に行いました。
内容はLSOが開発した「Extrication Basic」プログラムに沿って、緊急時の評価、脊椎損傷が疑われる傷病者の扱い方、ログロール法、ログリフト法、ヘルメット、頚椎カラー、バックボード使用などの基礎訓練を行った後に、緊急時の手順と役割のシミュレーション、そして車両からの救出や場内救急車の扱い方など、実際に事故が発生した時を想定した内容がカバーされました。
写真1:LSOの解説動画(Youtube)を視聴

写真2:チームに別れてログロール、ログリフトの練習

写真3:場内救急車の扱い方を習得

写真4:実車からの救出訓練

鈴鹿サーキット ファーストエイド&レスキュー講習会 ― 2025年07月22日
日時:2025年7月20日(日) 9:00〜17:00
会場:鈴鹿サーキット ピットビル2Fブリーフィングルーム(三重県鈴鹿市)
参加:28名
インストラクター:山下正憲、安藤義隆、増田涼介(鈴鹿サーキット)、渡邉和雄(LSO)、伊東和雄(LSO事務局)
鈴鹿サーキット主催のLSO認定講習会は毎年開催されており、今年はオフィシャルの方々が20名、サーキット従業員の方々が8名、合計28名の参加がありました。
梅雨のない北海道を除き全国すべての地域で梅雨明け宣言が出され、当日は全国的に猛暑となりましたが、講習会場のブリーフィングルームは過ごしやすい室温で、コースの走行音による影響もなく、快適な環境で講習を行うことができました。
講習ではサーキットを利用している方のけがや急病を想定し、現場からの救助要請や手当てを学びました。各トピックで質問が多く、参加者の熱心さが伝わる講習でした。
実技練習にあたっては、鈴鹿サーキットに所属するLSOインストラクターの山下さん、安藤さん、増田さん、そしてLSO事務局から派遣の渡邉インストラクターにより、各チームに丁寧な指導が行われました。
鈴鹿サーキットでは2週間後に8時間耐久ロードレースが行われます。また夏休みになり多くの家族連れやこども達が訪れます。今年も暑い夏が予想されますが、サーキットを訪れるすべての方々のけがや急病に備え、応急手当の第一応答者として貢献いただけることと思います。
写真1:動画を見てから実技練習を行う

写真2:心肺蘇生とAEDの使用

写真3:うつ伏せからのログロール

写真4:FHR(HANS)の扱い方

JMRC栃木ラリー部会主催 応急手当実務講習会 ― 2025年07月07日
日程:2025年7月6日(日)
会場:栃木県自動車会館(栃木県宇都宮市)
受講者:18名
インストラクター:伊東和雄(LSO事務局)、渡辺直良(LSOインストラクター/JMRC埼玉)
JMRC栃木ラリー部会では一年おきにLSO認定講習会を開催しており、今年は18名の方々が参加されました。復習参加の方々に数名の新規参加者が加わり、知識やスキルをアップデートしながら質問も多く寄せられ、積極的に練習に取り組みました。
会場は今年もJAF栃木支部の後援を得て、十分な広さと衛生的な学習環境で行うことができました。
実習はLSO認定プログラムに沿って救命処置とけが人への対応訓練を行い、後半にはLSOが開発した救出訓練プログラムの中からサーキットで行われている救出訓練の動画を参照した上で、ラリーカーからの救出時や、ヘルメットをどのように扱うかを議論しながら練習を行いました。
この日は各地で熱中症アラートが出されるような暑熱環境でしたが、モータースポーツ活動の安全のために、快適な環境下で熱い講習が行われました。
写真1:心肺蘇生とAEDの使用

写真2:止血法(ターニケットの使用)

写真3:ログロール法(うつ伏せから)

写真4:ヘルメットの取扱い(ラリー用ジェット型ヘルメット)

LSO定期講習会 (2025年 第2回) ― 2025年06月30日
日程:2025年6月28日(土)
会場:大田区池上会館(東京都大田区)
受講者:8名
担当:伊東和雄(LSO事務局)、内田孝一(LSOインストラクター)
2025年第2回のLSO定期講習会を行いました。
今回は新規5名、復習参加が3名でしたが、再受講者の中には十数年ぶりに参加された方も含まれていて久しぶりの再会となりました。
参加者は、レース現場でチームや選手の身体をケアする方、自分自身がサーキット走行する方、二輪メーカーで走行に立ち会う方、普段オートバイに乗っている方など、クルマやオートバイで起こった事故現場で適切な初期対応をしたいというニーズを持った方々でした。
講習はLSO認定プログラムに沿って救命処置およびけがの調査を練習した後に、新しく開発したExtrication Basicプログラムの概要を紹介し、脊椎損傷が疑われる際の注意点を確認、そしてログ・ロール法による体位変換やヘルメットの扱い方などを確認しました。
定期講習会にはどなたでもお申込みできますので、どうぞご参加ください。
開催予定、申込み方法など、詳しくはLSOオフィシャルサイトをご覧ください。
写真1:心肺蘇生とAEDの使用

写真2:止血法(直接圧迫止血)

写真3:うつ伏せ状態からのログ・ロール法

日本ミシュランタイヤ様 わくわくフィスティバル ― 2025年06月20日
開催日 :2025年6月13日(金)
会場 :日本ミシュランタイヤ株式会社(群馬県太田市)
担当・報告 :渡辺直良(LSOインストラクター)
LSOオフィシャルスポンサーとして安全活動にご支援をいただいている日本ミシュランタイヤ株式会社様の社内イベントとして実施された「わくわくフィスティバル」の会場で、AED体験コーナーを展開させていただきました。
実施内容は、心肺蘇生訓練用のダミー人形と、AED練習機を2セット用意し、簡単な動画解説と手順を紹介した資料をもとに、電源を入れてからショックボタンを押すまでの手順を体験してもらいました。
また実際の使用にあたって起こる様々なシチュエーションや、質問事項への回答を行いました。
今回初めてAEDの操作体験された方も多く、操作体験を通してTVニュース等から受けていた情報や印象とは少し異なっていたとのご意見もありました。
AED操作は自分でできるようになりそうだとのコメントを多くいただきましたが、心臓マッサージについては、やはり長く続けるのは大変だなとの実感コメントを複数いただきました。
このような機会をご提供いただき、また親切にサポートいただいた日本ミシュランタイヤの皆様に感謝いたします。
写真1_心肺蘇生とAED体験

写真2_参加者からの質問に回答

JMRC関東主催 応急手当実務講習会 ― 2025年03月31日
日程:2025年3月30日(日)
会場:機械振興会館(東京都港区)
受講者:32名
インストラクター:平野和久、渡辺直良、斎藤健一、中村由美子、中村優一(JMRC関東)、伊東和雄(LSO事務局)
JMRC関東事務局:工藤澄乃、関根基司
JMRC関東が主催するLSO認定講習会は毎年シーズン始めに実施しており、今年も多くの方が参加され盛況でした。さらにJMRC関東に所属するLSO公認インストラクター5名が運営や実技指導を行ったことで、丁寧でスムーズに進行されました。
参加者は新規の方が半数以上でしたが、インストラクターのアドバイスに加えて参加経験者が協力しながら問題なく救命スキルを習得することが出来ました。
また質問も積極的に出され、各インストラクターが回答を行っていました。
さらに講習後半ではLSOの新プログラムExtrication Basicを紹介し、ログ・ロール法やヘルメット&FHRの扱いを確認しました。
JMRC関東主催講習はインストラクターの参加が最も多く、共助の意識付けが積極的に行われています。これからもJMRC関東事務局とインストラクター各位の協力体制で、安全向上に取り組んで行きたいと思います。
写真1:講習会場の様子

写真2:心肺蘇生とAEDの使用

写真3:止血法(直接圧迫止血)

写真4:ログ・ロール法

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