ツインリンクもてぎ レスキュー訓練2014年05月26日

ツインリンクもてぎ レスキュー訓練

スーパー耐久レース(四輪)と、スーパーバイクレース(二輪)のレスキュー訓練に参加してきました。
モータースポーツの安全を縁の下で支える大切な訓練です。

日程:2014年3月28日(金)〜29日(土) 
スーパー 耐久レース第1戦もてぎ大会

レース日程は土、日ですが、金曜日の夕方から主要なレスキューメンバーとサーキット担当者が集まり、救出方法に関するディスカッションを行いました。
ドライバーを衝突時の衝撃から守るためのロールケージやバケットシート、そしてステアリングなどの位置や形状を考慮して救出方法を検討しますが、同じレースを走っていても車両によってそれぞれ形状やスペースが異なってきます。さらに衝突時には車両の変形や、火災、後続車など、緊急的に救出しなければならない状況も考えられます。
今回の訓練では、KEDという乗車状態のままで上半身を固定する器具を使用するケースと、頸椎固定カラーのみで緊急救出するケースをそれぞれ実施することにしました。
実車訓練は、土曜日の早朝にマーシャルカーで訓練し、その後チームの協力で実車(ハチロク)で訓練、さらにピットウォークとキッズウォークの時間帯に公開レスキュー訓練(写真)を行いました。
公開訓練では終了時にお客様から拍手が沸き起こり、レスキューチームの努力を労っていただきました。

写真1: ピットウォーク時の公開レスキュー訓練
スーパー耐久レース救出訓練

写真2:バックボードで救出し救急車のストレッチャーへ収容
スーパー耐久レース救出訓練



日程:2014年5月23日(金)〜24日(土)
MFJ全日本ロードレース選手権第3戦 スーパーバイクレース in もてぎ

今回は二輪ロードレースです。
やはり金曜日の夕方から主要メンバーが集まりディスカッション。その後実地での確認を行いました。
ライダーは写真3のように、背面に空力パッドのついたスーツを着用しています。また写真には写っていませんがスーツ内側に脊椎パッドという保護具を装着しているため、背面がフラットの状態での救出が困難です。そのため現場での救出には写真5のようなスクープストレッチャーという器具を主に使用します。
今回は、ライダーの意識がしっかりして通常会話ができる状況を想定したスクープストレッチャーによる収容、そして現場での完全な脊椎固定が必要と判断された場合のバックボード固定の2種類を行いました。
訓練は土曜日の早朝から、経験の少ないマーシャルに対する基礎訓練、午前中のキッズウォークのインターバルでの訓練、さらにお昼のピットウォークでは公開レスキュー訓練を行いました。
二輪のレースは四輪にくらべ転倒によるレスキューの出動が多くてたいへんですが、レースの安全のためにマーシャル一同、頑張ってます!

写真3:ライダーのスーツ
ライダーのスーツ

写真4:早朝訓練の様子
朝の訓練

写真5:スクープストレッチャーへの収容
スクープストレッチャーへの収容

写真6:バックボードに全身を固定
バックボードに固定







このブログについて

LSOは1993年創設以来、年2回のニュースレターとしてLSOメールを発行してまいりました。しかしこの20年間でインターネットやメールなど電子媒体の利便性が大きく向上し、即時性、双方向性、コスト面、そして紙面の制約を受けないなど、多くの利点が発揮されるようになりました。LSOでもこの利点を生かし、2012年7月から、安全活動や講習リポートなどをブログでお知らせすることにいたしました。
なお紙媒体のLSOメールはしばらく休刊し、今後はブログをメインにした活動報告を行って行く予定でおります。

LSOホームページ
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