Life Supporting Award 表彰のご紹介 ― 2022年03月14日
LSOが実施している認定プログラム 「Life Supporting First Aid」 を修了された方が、けがや急病人に対し、手当てを行った善意と勇気を賞賛するものです。
新型コロナウイルス感染による中止で3年ぶりに開催されたJMRC埼玉主催講習会に参加された方から応急手当実施のご報告をいただきました。
コロナが流行する中ですが、LSFA認定を取得された方が通りがかりに行った善意の応急手当の概要をご紹介します。
1.手当実施者:小室直樹さん
推薦者:渡辺直良さん(LSOインストラクター/JMRC埼玉)
2.手当て実施日:2020年 2月 20日 午後4時頃
3.場所:埼玉県川越市 川越駅構内
4.傷病者の概要:意識不明で倒れていた高齢男性
5.手当ての概要:
電車に乗ろうとして駅の2階デッキに階段で上がったところ、人だかりがありそこには、仰向けで横たわっている人がいました。周囲の人に救急要請をしたか聞いたところ、要請済みとのこと、周りの人の会話で、呼吸があるみたいな話をしていていたが、顔面が、蒼白で、口からは出血があり、これはまずい状況と思ったと同時に周りいた人が心臓マッサージと人工呼吸の準備始めたので、カバンにあった人工呼吸用のマウスピースを提供しました。他の協力者が近所のスーパーから借りてきたAEDを受け取り、装着するために服をハサミで切り、パッドを装着しました。AEDを作動させ診断は、電気ショック不要!心臓マッサージと人工呼吸を続ける指示でした。
心臓マッサージと人工呼吸を続けて5~6分くらい経過したころに、救急車のサイレンが聞こえ到着したので1階まで降りて2階の現場に誘導、救命処置を救急隊員に引き継ぎ、搬送されました。
今回は、周囲にいた総勢10人くらいの面識ない人たちが、しっかりチームになり救助者に携われたことで、スムーズに救急搬送できたと思いました。
事務局コメント:
今回はすでに周囲に居合わせた人たちが心肺蘇生を始めようとしているところに協力者として加わった内容です。
人工呼吸用の吹き込み用具を提供したり、AED装着、救急隊誘導など、周囲の人々と連携しながら救急隊に命のリレーを引き継いだ好例と思います。
救助活動ほんとうにご苦労さまでした

スポーツランドSUGO ファーストエイド&レスキュー講習会 ― 2022年03月14日
日程および参加者:
3月6日(日) オフィシャル対象 18名
3月7日(月) スタッフ対象 22名
会 場:スポーツランドSUGO ウィナーズサロン
昨年に続き日曜日はオフィシャル対象、月曜日にはスタッフ対象で合計40名が参加しました。
全国的には複数の県でコロナ流行による「まん延防止等重点措置」が取られているところですが、スポーツランドSUGOがある宮城県は幸い感染者数や医療の逼迫状況から対象となっていませんでした。
しかし感染のリスクが続いていることに違いはないため、事前の体調確認や検温、講習中の感染防止対策を十分に行った上で実施しました。
オフィシャルとして活動をしている方々は、大会中はコース内に加えピットやパドック、そして管制や事務局などでいろいろな場所で役割を担っています。また常勤スタッフの方々は大会中の運営に加え、通常営業日の活動を行っています。
緊急事態は施設を利用するすべての人に突然訪れて来ますので、様々なけがや急病を想定し、救命処置の第一応答者を担うための基礎訓練を行いました。
またスポーツランドSUGOは二輪の走行が多いため、ライダーが転倒やクラッシュをした際の現場評価、ヘルメット、プロテクターや体を扱う際の注意点などを確認しながら実習を行いました。
国際レーシングコースでは昨年の西側ピットビル改修に続き、東側ピットビルの改修工事も大詰めを迎えています。4月からのシーズンインが楽しみです。
今年も安全でエキサイティングなレースを期待します!
写真1:気道確保と回復体位(意識不明者の呼吸管理)

写真2:心肺蘇生とAEDの使用(コロナ対応スキル)

写真3:ターニケットの使用

写真4:ヘルメットの扱い方

LSOインストラクター養成コース(ITC) ― 2022年03月17日
日程:2022年3月1日〜4日(4日間)
会場:オートポリス ブリーフィングルーム会議室
参加:2名
オートポリスでは看護師資格を有する社員の下田さんが、LSO公認インストラクターとして、年に数回のLSO認定コースを開催していますが、今回は指導体制を増強するためにインストラクター養成コースを実施しました。
講習は新規資格取得者1名にインストラクターの下田さんが加わり、2名の参加により実施しました。
少人数での実施だったため、プログラムの内容や科学的背景などを詳しく解説することができ、たいへん充実した研修になりました。
九州という地理的事情により、LSO事務局が直接講習を担当したり、ご協力することが難しい状況にあって、インストラクターの増強はたいへんありがたいことです。
新しく加わっていただいたLSOインストラクターの今後のご活躍を期待しています!
写真1:心肺蘇生スキル訓練

写真2:全身のけがの調査

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