SUPER GT 公式テスト 救出訓練2018年03月26日

2018年3月17日、18日 岡山国際サーキット
2018年3月24日、25日 富士スピードウェイ

開幕直前の公式テストで、救出・医療チームによる救出訓練を実施しました。
シーズンオフでしばらく間隔が開いたため、2日間とも、お昼のインターバルを利用し練習を繰り返しました。
訓練は専用に作られた通称レスキューモノコックという実寸モデルを使用して行っています。

SUPER GTの救出方法は、クラス(500か300)や車両によって違いはありますが、大まかな分類は以下の3通りです。
RED-Ⅰ(緊急救出Ⅰ) 火災や後続の危険がせまっており、迅速に車外へ脱出させる
RED-Ⅱ(緊急救出Ⅱ) ルーフを開口し、ヘルメットとHANSを離脱し頸椎カラーによる運動制限を行った上でバックボードを使用し救出する
YELLOW(通常救出) 500クラスに適用。意識や呼吸が安定しており、脊椎保護を優先しリムーバブルシートで救出する方法

上記の救出方法を管制のメディカルデリゲートおよび現場のドクターが判断し、レスキューチームとともに救出を行います。

万一ドライバーの負傷が疑われた際に、最善の救出が実施できるよう、地道な訓練が繰り返されています。

写真1:リムーバブルシート吊り上げ用ベルトの 説明(岡山)
写真1:リムーバブルシート説明

写真2:リムーバブルシートによる救出(岡山)
写真2:リムーバブルシートで救出

写真3:緊急救出Ⅱの訓練(富士)
写真3:緊急救出(富士)

写真4:リムーバブルシートによる救出(富士)
写真4:リムーバブルシート(富士)





SUPER GTシリーズ AED講習会2018年03月26日

日程:2018年3月23日(金)
会場:富士スピードウェイ ブリーフィングルーム
参加者:55名

SUPER GTシリーズにおいては、今年もAED適正配置プロジェクト(株式会社トランスミッション、フクダ電子、フィリップス)からAEDを無償貸与いただくことになり、運用方法の説明会とAED講習会が行われました。
講習会は開幕前の公式テスト前日に行われ、各チームのマネージャーを含む関係者55名が集まりました。

今年はピット設置用に15台が貸与され、概ね3ピットに1台を配置します。
講習会では、適正配置プロジェクトから4名のボランティア講師に協力いただき、近くでAEDが必要とわかった際の協力方法や、応援が来るまでの心肺蘇生手順、そして実際に使用するAEDの使い方について説明を受けました。

さらにサーキット施設においても、常設のAEDに加え5台が貸与され、観客や関係者の近くに配置されることになります。

コース上はもちろん、大会中に会場内でいつ誰が緊急事態になっても、近くにいる人々が最大限の救命処置を提供しながら医療チームに引き継げるよう、サーキット、主催者、そしてチームが協力して準備をすすめています。

写真1:心肺蘇生とAEDの使用手順をビデオで紹介
写真1:心肺蘇生と手順ビデオ

写真2:実際に使用するAEDの操作方法を説明
写真2:AED操作手順の説明







このブログについて

LSOは1993年創設以来、年2回のニュースレターとしてLSOメールを発行してまいりました。しかしこの20年間でインターネットやメールなど電子媒体の利便性が大きく向上し、即時性、双方向性、コスト面、そして紙面の制約を受けないなど、多くの利点が発揮されるようになりました。LSOでもこの利点を生かし、2012年7月から、安全活動や講習リポートなどをブログでお知らせすることにいたしました。
なお紙媒体のLSOメールはしばらく休刊し、今後はブログをメインにした活動報告を行って行く予定でおります。

LSOホームページ
http://www.ne.jp/asahi/master/lso/

<< 2018/03 >>
01 02 03
04 05 06 07 08 09 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

最近のコメント

RSS